日本でAmazon(amazon.co.jp)を運営するアマゾンジャパン合同会社は9月20日、法人・個人事業主に向けの通販サービス「Amazon Business」を開始を発表しました。
ちなみに、本国アメリカでは、2015年4月に、ドイツは2016年12月に、イギリスは2017年4月にスタートしています。
Amazon Businessの主な特徴
主な特徴は、サイトに掲載されているように以下の通りです。
法人価格で購入や請求書払いができる点が注目すべき点かと思います。
(1)Amazon Businessアカウントは登録無料
すべての法人・個人事業主様に、あらゆる業種、組織規模のビジネス購買ニーズに対応し、アカウント登録は無料できるとのことです。
個人事業主の方は、登録の際には、開業届出書など書類の提出が必要となりますので、下記のページでよくご確認ください。
個人事業主のお客様にご提出いただく書類
(2)法人向け価格/数量割引価格
実際に商品を見ていないので、何とも言えませんが、多数の商品を法人・個人事業主様向けの特別価格や購入対象商品の数量に応じて数量割引きが多数の商品に適用されるとのことです。
(3)迅速かつ確実な配送
アマゾンは何と言っても商品注文から受取りまでの速さが売りです。
最近、アマゾンの配送で問題が起こったりしておりますが、プライム会員ですと当日配送ができたり、Prime Nowというサービスでは、1時間で商品が届いたりと利便性が高いのが特徴です。
Amazon Businessでも、期間限定ですがお急ぎ便や日時指定ができる特典がついています。また、個人のプライムアカウントと連携することもできるのも良い点です。
期間限定の配送特典
ビジネスプライム配送特典(期間限定で無料)が使い放題です。
※この期間終了日は、2017年9月21日現在、未定となっています
無料お急ぎ便
対象商品は、ご注文金額に関わらずお急ぎ便が無料でご利用いただけます。
アマゾンプライムアカウトとビジネスアカウントを共有
個人で持っているプライムアカウントをAmazon Businessのアカウントと共有することで、プライム特典をAmazon Businessでも適用されます。すなわち、アマゾンプライム会員がビジネスアカウントを登録した場合、アマゾンプライム特典を継続でき、プライム配送特典もAmazon Businessでのご注文に適用されます。
(4)ビジネス向け商品
アマゾンを利用している方なら、商品の豊富さは実感しているかと思いますが、アマゾンの品揃えは2億点以上で、ビジネスに役立つ品も、豊富に取り揃えています。
ネットワーク機器、文具などのオフィス向け商品のほか、工具、産業用品、安全・保護用品も100万点超、動車関連事業者向けには、タイヤや純正部品、塗料など500万点超えるカー用品、飲食店向けには、テーブルウェアやバー用品、清掃用品、調理器具を、大学・研究機関向けには、顕微鏡などの科学・実験用品を数万点もラインアップするとのことです。
(5)複数ユーザーで利用可能
チームや組織単位でアカウント管理でき、承認ルールも設定できるので、法人利用ならではの複数人で利用することが可能となっています。
また、購買分析・レポートも利用でき、何をいつ、どれくらい購入したかが詳しく分かります。
詳細は、下記ページをご覧ください。
Amazon Business購買分析・レポート
(6)選べるお支払い方法
個人・法人クレジットカード利用可能なのは、もちろんのこと、法人利用にとって嬉しいのが、月末締めの請求書払いに対応してくれたことでしょうか。
日本の多くの企業が請求書払いをしている中で、ネット通販の多くは請求書払いに対応しているサイトが少なく経理担当者を泣かせてきました。
Amazon Businessは、この問題をクリアし、請求書払いに対応しています。
Amazon.co.jp ヘルプ: 請求書払い
アスクル、たのめーる、モノタロウ…競合に勝てるか
私が気になるのが、競合他社にビジネスで勝てるのかどうかと、棲み分けされるのかという点です。
法人向けの一般的なオフィス用品といば、アスクル、たのめーるなどのサービスが多くの法人で利用されており、価格や配送時間の速さが売りとなっております。
一方、建設・工場などで使う工具や工業用製品は、モノタロウが多くの法人で利用されており、何と言っても豊富な商品量と特化した商品ラインナップを誇っています。
vs. アスクル
アスクルは、当日配送、1,000円以上で送料無料、請求書払いOKと、Amazon Businessに比べても遜色ないように見受けられます。
アスクルに無い品をどれだけ扱っているか、目的の商品にたどり着きやすいか(商品検索の性能)や使いやすさで上回れるかが、Amazon Businessを利用するポイントになるかと思います。
vs. モノタロウ
最近、モノタロウのCMを目にすることが多くなったなと感じたのは私だけでしょうか?
Amazon Businessのスタートを目論んでのことでしょうか?
モノタロウのウェブサイトを見ると、当日配送、3,000円以上で送料無料、請求書払いOK(定期払い)と、こちらもAmazon Businessに比べても遜色ないように見受けられます。
モノタロウは、工具や部品などの工業用品に特化しており、競合にはならないのかと思っておりましたが、Amazon Businessでは、前述のとおり、電動工具、産業用品、安全・保護用品などを100万点超、カー用品は500万点超を取り揃えるため、モノタロウとも十分に比較対象になり得るかと思います。
一般小売されていないようなマニアックな商品はモノタロウで、一般小売されている商品はAmazon Businessでという棲み分けになるかもしれません。
品揃えと購入のしやすさ・使いやすさがポイントか・・・
Amazon Businessは、これらの競合に勝てるサービスなのか、どういった法人をターゲットにしているのか、競合のサービスと棲み分けされるのか、今のところ分かりませんが、価格は安いということを前提に考えると、品揃えと購入のしやすさ・使いやすさという点がポイントになってくるのかと思います。
詳細は、オフィシャルウェブサイトをご覧ください。
Amazon Business
商品を売ることもできます
これまで、購入について説明してきましたが、Amazon Businessに出品して商品を販売することも可能です。
法人向けの価格設定や限定商品、数量割引も行えます。
また、与信確認 ・請求書発行を含め、代金回収はアマゾンが代行してくれるので、これらの業務にかかる人的コストを大幅に削減できます。
アマゾノミクスなんて言葉も・・・
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